About

ビジネスや資格試験の勉強、旅行など様々なジャンルについて書いています。

QC検定1級対策 勉強方法




QC検定1級の対策に使用した本と勉強方法を紹介していきたいと思います。

1.おすすめの本

QC検定1級対策の基本として購入すべきなのは以下の2冊です。

    • 【新レベル表対応版】QC検定受検テキスト1級 (品質管理検定集中講座[1]) 日科技連出版社

    • 過去問題で学ぶQC検定1級 2017・2018年版 日本規格協会

「QC検定受験テキスト1級」については基本的な教本みたいなものだと思います。解説も詳しく書いてあるので、統計学についてある程度の知識(大学の一般教養レベル)があれば、恐らく全く理解できないということはないと思います。ただ内容はやはり難しいです。理解しながら読み進めるのにかなり時間がかかりました。
練習問題もあるので、問題を解きながら理解していくことができると思います。
恐らく、QC検定対策本で唯一、試験の出題範囲を網羅している参考書ではないでしょうか。たぶん。
また、品質保証や品質管理などの分野で働いている方にとって、仕事の面でもかなり役立てることが出来そうな本だと思いました。
5000円越えという価格設定が財布には痛いところですが、QC検定1級を受ける方にとっては必須な1冊だと思います。
分厚い本で持ち歩くのが大変なので、Kindle版を出してくれること願っています。

続いて、「過去問で学ぶQC検定1級 22017・2018年版」については、過去問を解かずに試験に臨むひとはほとんどいないと思うので、これも必須な本だと思います。
過去4回分の問題と解説がついています。解説も割と詳しくわかりやすく書いてあるので、「解説読んでも意味わかんねー!」となりにくいのはよいと思います。もちろん個人の理解度によりますので、問題によっては「全然わからん。。」となって飛ばしたものもありましたが、様々な資格試験のオフィシャルな過去問集の中では、割と親切な方だと思います。
QC検定1級はかなり範囲が広く、その割に試験の問題数はそれほど多くないので、過去4回分の試験問題を解いても、出題範囲を全てカバーすることはできないというのは結構難点だと思います。倍くらいの量が掲載されてたらいいなーと思います。

つづいて、上の2冊だけでは不安だったので、プラスで購入した本です。

    • 2015年改定レベル表対応 品質管理の演習問題と解説(手法編) QC検定試験1級対応  日本規格協会

    • QC検定1級対応問題・解説集 (品質管理検定試験受験対策シリーズ) 日科技連出版社

「品質管理の演習問題と解説(手法編) QC検定試験1級対応」は、手法分野に特化した問題集です。QC検定対策で手法分野は過去問だけでは不安だと感じたので、より多くの問題を解くために購入しました。
手法分野の各テーマごとに数問ずつ問題があり、解説も丁寧なのでわかりやすいです。
ただ、私は過去問に取かかる前に、かなりの時間をかけてこちらの問題集を解いていたのですが、若干、実際の試験とは問題の感じが違うことに後になって気づきました。
例えば、実際の試験では分散分析の平方和とか計算量が多くなる値は問題文中で与えられることが多いのですが、こちらの問題集ではデータを提示してイチから計算していくスタイルの問題が多いです。
また、実際の試験では公式として暗記していないと解けないような式についても、こちらの問題集では選択肢として公式が提示されていたりして誘導してくれます。なので、こちらの問題集で勉強中は「しっかり公式を覚えていなくも雰囲気で覚えていれば選択肢から選べるし大丈夫」と勘違いしていましたが、過去問をやってしっかり頭に入れておくべきだということに気づきました。
ただ、実際の試験でもデータを与えられてイチから計算する場合もありますし、そもそもの計算の仕方を理解していないと解けないので、こちらの問題集で勉強する意味は大いにあるかと思います。
まずは過去問を解いて、どのような形式の問題が出題されるのか理解したうえで、こちらの問題集を使って理解を深めるという勉強方法がいいと思います。
繰り返し問題を解いて勉強する場合には、ちまちま計算する必要がないと感じた部分については、問題に値を書き込んでしまってもいいかもしれません。

「QC検定1級対応問題・解説集 (品質管理検定試験受験対策シリーズ)」は、記述・論述問題の解答例が載っているので、記述・論述対策のために買いました。
「過去問で学ぶQC検定1級 22017・2018年版」には記述試験の問題は掲載されていますが、解答例は載っていないのです。
記述でどんな感じの文を書いたらいいか、例が載っているのでそちらを参考に読んでいました。
あまり色々な本に手を出しても混乱するだけかと思いまして、記述・論述の部分以外はほとんど使いませんでした。

私は以上の計4冊を使ってQC検定1級の対策をしました。
しかし、内容が高度になってくると本が高くなるのはわかるのですが、本だけで2万円近い出費だっと思うと、諦められないですね。




2.勉強方法 実践分野

実践分野の勉強方法は「QC検定受験テキスト1級」をまずは全体的に目を通して、その後は過去問を繰り返し解きました。
手法分野に比べると、文章の問題だしわかりやすい印象がありましたが、問題を解くと意外と難しく、また過去問ではなかったような切り口の問題が出ることもあるので、結構間違えます。
過去問を解いた印象としては「新製品開発」「プロセス保証」「方針管理」あたりが頻出なテーマかと思います。
特に、「方針管理」は毎回のように出ているので、方針管理、日常管理、機能別管理等、品質経営に関するところ用語の理解は当然のこと、会社での管理方法の流れを理解し、品質経営関連の問題は出来るだけ落とさないようにすることが重要だと思います。
過去問4回分を繰り返し勉強して、教本を読んでいれば、7~8割くらいは取れると思うので、実践分野については過去問、教本のみで対策できると思います。

3.勉強方法 手法分野

私はまずは「QC検定受験テキスト1級」を読みながら、「品質管理の演習問題と解説(手法編) QC検定試験1級対応」を2回繰り返し解いて、その後、過去問4回分を3回ずつ解きました。
ただ、上記のおすすめの本のところでも書きましたが、「品質管理の演習問題と解説(手法編) QC検定試験1級対応」については若干、実際の試験問題と異なる部分があります。一々細かい計算もする必要があるので、全体を通して勉強するのにかなり時間がかかってしまいもどかしく感じることも多く、過去問から先に手を付けたほうがよかったな、と反省しています。
過去問を解いて始めて、実験計画法と回帰分析が頻出テーマであることがわかりました。
また、本来であれば「QC検定受験テキスト1級」の問題も解いて勉強しておくべきでしたが、時間が足りずできませんでした。
過去問と模擬問題集を全部解けるようになれば恐らく7割近くは取れるのではないと思います。ただし、過去問と模擬問題集でもすべての分野をカバーできるわけではないので、これらの問題を繰り返し解いたからといって、高得点を狙うのはなかなか難しいと思います。
教本の内容をしっかり理解して問題を解けるようになることで、より合格に近づけるのではないかと思います。

4.勉強方法 論述

論述は与えられるテーマ(手法分野から2つ、実践分野から2つの計4つ)から1つ選択して、それについて自分が関与したまたは自社の例を用いて論述するというもの。
どのくらい書けばいいのか、どんな感じで書けばいいのか、なんだかよく分からなくて対策がしにくいところだと思います。
実際、私も対策の仕方がイマイチ分からず、漠然とした不安を抱えたまま試験に臨みました。

回答用紙は25行くらいの罫線が引かれたA4一枚です。量は明確に基準があるわけではないですが、どちらかというとテーマに沿って説明を書いているとA4一枚くらいはすぐに行く気がするので、簡潔に書くように心がける必要があるように思います。
また、採点の基準として、過去の問題の解答では以下の点があげられています。

・プロセス・ストーリー・方策が過不足なくまとめられている。
・プロセス・ストーリー・方策に誤りがない。
・効果・特徴や問題点の考察が打倒である。
・記述に特別な工夫が見られる。
・当たり前でないアイデアが見られる。

うーん。「当たり前でないアイデア」ってどのくらいだったら「当たり前」なんだろうか。。

私の場合は手法分野のテーマについて長々と論述できる自信は全くなかったので、実践分野に絞り込んで、大体どんな感じで書くか、2テーマ分くらい練習として書いてみました。
また、書き方は「QC検定1級対応問題・解説集 (品質管理検定試験受験対策シリーズ)」の解答例を参考にしていました。
とりあえず、自分がどういった会社のどういった担当の部署で、どのような役職なのかという立場を明確に記載して、その後、問題点、その解決策、結果、考察、という順番で書いていくつもりでした。
2017年9月の試験では、実践編のテーマが「製品のトレーサビリティ」と「社内標準化」ということで、どちらも自分にとっては割と書きやすい内容だったのですが、手法分野に時間を使いすぎて論述には10分くらいしか使えなかったため、始めに自分の立場の説明と問題点を5行くらいで記載したところで試験終了していました。

対策としては、教本の内容を理解することと、いくつかのテーマを設定をして自分で書いてみるということくらいしかないかなーと思います。
また、実際に品質関連の業務経験がそれなりにないと書くのは難しいかと思います。
試験ではとにかく時間配分に気を付けて、30分くらいは時間を確保できるようにする必要があるかと思います。
書き出しの部分は自分の役割を記述する等、割とどんなテーマでも似たような内容を書くことになると思いますので、定型文的なものを作って臨んだほうよいかと思います。




以上、2017年9月の試験の反省も含めてQC検定1級の対策について記載しました。
次回試験は2018年3月なので、QC検定対策の勉強はちょっとお休みしますが、次回は必ず合格できるようにしたいと思います。


投稿日

カテゴリー:

,

投稿者:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です