実は今年4月から転職して、新しい職場で働いております。
37歳の時に転職活動をして、無事新しい職場でやりたい仕事に就くことができましたので、
転職活動の経験を書いていきたいと思います。
1.35歳転職限界説は今の時代では関係ない
かつては35歳転職限界説ということが言われていましたが、私が37歳で転職活動して、それは現代では関係ないなと思いました。
では、何歳までなら転職が可能なのかというと、もちろんポテンシャル採用のようなものは年齢とともに難しくなると思いますが、
技術や知識、経験があれば何歳でも転職可能と思います。
実際、今の職場は転職されてきたが多いですが、40代や50代で転職されている方も居ます。
ただ、全くの未経験の分野への転職となるとそれなりに年齢の制限はあると思います。
また、会社によっては若手が足りていないから若手を取りたいという会社もあります。
以前勤めていた会社で私も採用活動をしたことがありますが、その際は次世代を担う若手を採用するという考えでしたので、年齢は重要なファクターでした。
特にジョブ型というよりは、メンバーシップ型の雇用を重視している会社だと年齢も重要視される傾向にあるのではないでしょうか。
そういった意味で、会社側と転職者の希望がマッチすることが前提ではありますが、
今の時代は「こういった経験がある人が欲しい」「こういう専門性がある人が足りない」と言った会社側のニーズは多く、
雇用の流動性が高い業界であったり、ジョブ型雇用に移行しつつあるような会社であれば、年齢は昔ほど重視されないように思います。
2.転職活動を始めるきっかけ
転職を活動を始めたきっかけは前職での転勤の話です。
それ以外にも理由は色々とありますが、トリガーになったのは転勤話だと思います。
ちょうど管理職に昇格させてもらい、これからだと意気込んでいた時期で、
自分がマネジメントする組織をどのように良くしていくか、色々と考えていたのですが、
そのタイミングで転勤の話があり、自分の未経験の領域での仕事をすることになることが分かりました。
その会社でキャリアを積んでいく上では、とても意味のある転勤だと思いましたし、
経験を広げるチャンスとして前向きに捉えてはいたのですが、
やはり自分が描いていたビジョンが大きく変わることにショックを受けたのと、
あまり会社側から動機付けされるようなことが無く、「会社からの期待は薄いのかも知れない」というように感じた部分もありましら。
こんなことを言うと、「管理職になってまで会社に動機付けしてもらおうと思うな!」と叱られてしまうかもしれませんが、
やはり、モチベーションを維持できる何かがあれば、また感じ方が違ったようにも思います。
心に迷いが生じた中で、同年代の友人と話していると、
「転職も視野に入れたらどうか」ということを言われ、
確かに、転勤して新しい領域で新しい職場のメンバーと働くのであれば、
転職するのもありかもしれない、と考えるようになりました。
3.転職活動
転勤して働く未来が必ずしも悪いものではないと考えていたので、
それほど積極的に転職活動をする気持ちもありませんでした。
友人達の多くはビズリーチに登録しているという話を聞いたので、
試しにビズリーチに登録してみて、どんな可能性があるか見てみようと思いました。
ビズリーチに登録する際に、希望の業界や職種として、前職でしていた品質保証関連の仕事ではなく、
DX関連やコンサル業界を志望として登録しました。
というのも、元々SEとしての経験があって、品質保証の仕事をしており、
もっとITの力を駆使すれば効率化できる部分が山ほどあると感じていましたし、
システム導入プロジェクトなどを横目に見ていて、知識や経験が無い人が苦労して、今一なシステムを導入してしまう状況に歯がゆさを感じていたということがあり、
自分のSEの経験と品質保証関連の経験を活かして、DX推進等に貢献できないかと考えたためです。
また、品質保証の業務を引き続きするのであれば、今の会社で働けばその仕事はできるので、
わざわざ転職しなくてもいいと思っていたというのもあります。
ビズリーチに登録して、始めは職歴なども大雑把にしか入力していなかったので、
転職エージェントの方からのメッセージが多かったです。
その後、詳細な経験や資格などの情報を書き込んでいくと、
企業から直接のメッセージが増えてきました。
企業からのメッセージなんて滅多に来ないのではないかと思っていましたが、
意外と有名企業からメッセージをもらえて、
自分が思っているよりも、自分の市場価値って高いのかもしれない、と思うようになりました。
その中で、現在勤めている企業からのメッセージがあり、
システム系の仕事でかつ、これまでの経験を活かせる仕事であるということで、
「これを逃したら、こんなドンピシャなオファーは来ないだろう!」と思い面談をすることにしました。
そして面談の結果、もうその会社で働きたいという気持ちが固まって、
その会社一本で面接を受けて、有難いことに内定をいただいた転職活動を終えました。
4.転職エージェントについて
企業との直接のやり取り以外に、ビズリーチで連絡をくれた転職エージェントの中で、
気になる求人を紹介していた会社2社と面談しました。
1社目は、電話での面談をするとのことで電話でお話したのですが、
若い女性の担当者さんが、平たく言うと「あなたの経歴ではこの業界で転職できるところは無い」ということを言って、
「まぁ、ご希望に合うような求人があれば紹介しますね」と言われて終わりました。
早口でまくし立てられて、可能性が無いというようなことを言われて正直結構凹みました。
ただ、今思えば「自分の希望に合う職種で、可能性があれば転職したい」という伝え方だったので、
エージェントの方からすれば「やる気がない、金にならない」と判断されたのだと思います。
案の定、その会社から紹介される求人は全て自分の希望とはズレており、その後は連絡を取ることはありませんでした。
もう1社は、Zoomでの面談をして、2名の担当者の方がついて下さりました。
「業界としては未経験になりますが、ご経験からは十分可能性はあると思います。いくつか候補となる企業に履歴書を送って感触を聞いてみます。フィードバックがあればお伝えしますね。」
と、とても感じのよい対応をしてくださいました。
更に、コンサル業界の複数の企業に話をしてくださり「経歴的には問題ないから面接に進むことが出来るがどうか」という提案ももらいました。
結局、今の会社での採用が進んでいたこともあり、お断りしてしまったのですが、
エージェントによって全然対応が違うということを思い知りました。
そういえば、前職への転職をした際も、
始めのエージェントと合わず全然面接までも進まなかったのに、
同僚に紹介してもらった別のエージェントに担当してもらったら、どんどん面接に進めることがあり、
内定をもらった複数の企業で悩んでいるときも、一緒に考えて、どちらの会社が私のキャリアにとって良いかアドバイスをくれたりしました。
なので、エージェントを通して転職する場合は、
エージェントのやる気や能力、業界内で顔が効くかなどが非常に重要になってきます。
エージェントの担当者にもやる気になってもらえるように自分を売り込みつつ、
相手の能力を見極めて、ダメなら担当を変えて貰ったり、複数の会社のエージェントと合って自分に合う担当者を見つけるのが大事だと思います。
5.資格について
人によっては、独占業務ではないような資格は持っていてもあまり転職活動に有利に働かない、と考える人もいると思います。
採用担当者が資格をまったく重視しない人であれば、そうなると思いますが、
私の場合は、今回の転職では資格を保有していることが少なからず有利に働いたと思います。
前職の職種とは異なる職種での転職となると、経験とやる気だけでは採用する側も計りきれないところがあると思います。
私の場合は、情報処理関係の資格をいくつか持っていることもあり、一定以上の知識は持っていることを認めていただけたと思います。
面接の際にも「〇〇の資格を持っていらっしゃるので、知識に関しては大丈夫だと思っています」というようなコメントをいただきました。
また、前職で自分が面接官として採用する側の仕事をしていたこともありますが、
やはり自分が知っている資格を持っていると「最低でもこのレベルの知識は持っている」ということが分かりますし、
仮に知識自体は忘れてしまっていても、そのレベルの資格に合格出来るだけの努力をする力はある、向上心がある、学力がある、ということはその人の評価のプラスになります。
「資格がある=仕事ができる」とはならないですが、少なくともプラスの要素として、採用する側の安心材料の1つになるのは間違いないと思います。
4.まとめ
30代後半は会社によっては下手をすると「若手」と言われてしまうくらいで、
まだまだこれから働き盛りという評価をされることも増えていると思います。
今の職場でのキャリアに悩んでいる人は、試しにビズリーチなどの転職サイトに登録してみて、
どのような可能性があるか見てみるのもいいのではないでしょうか。
企業にとっても、雇用の流動性が増した方が良い面も多く、最近は採用活動が活発だとも聞きます。
雇用される側にとっても、会社にとっても、良い転職ができてWinW-Winの関係になれる人が増えると良いと思います。
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